フィルムカメラはポラロイドの夢を見るか?
私は、カメラ全般が大好きだ。
デジタルでも撮るし、フィルムでも撮る。
フィルムでならば、135フィルムでも撮るし、120フィルムでも撮る。
そして、インスタントフィルムでも、よく撮っている。
ポラロイド社のSX-70という年代物のカメラを使って、撮っている。
ポラロイドはとても気まぐれ。
写りはお世辞に言ったとしても、決してそこまで綺麗でない。
夢の中にいるような写り。
よく映る時もあれば、全然ダメな時もある。
写真が明るすぎることもあれば、暗すぎることもある。
それもこれも、露出計が古くなり、アンダー気味になるものだから、とても調節が難しい。
カメラ正面に付いている窓の光を調節し、シャッタースピードを操作する。
手元にある説明書には、この窓の名は”Electric Eye”と書かれてる。
エレクトリックアイ。
最近、私のSX-70はほんとに不調で、全然写ってくれなくなった。
気まぐれな写真を、見せてくれなくなってしまった。
私の手元のこのカメラを手放すなんて、毛頭考えてはいないのだけれども、
少し気になってしまった、インスタックスカメラ。
つまるところのチェキ。
チェキは、私が子供の頃からずっとある。
なのだけれども、ポラロイドよりは古くない。
なのだけれども、ポラロイドより長生きしそう。
なんだけれども、あまり私のお気に召さないところは、カメラボディがなんだか嫌い。
嫌いとまではいかないまでも、あまり食指が動かない。
そんなとこ。
でも、こんなのだったら買ってもいいや。
いいえ、是非とも買わせてください。
https://danielhuang.com/Leica-Instant-M
ライカMマウントレンズを使えるチェキ。
しかもしかも、スクエアのやつも普通のやつも撮れるようだし、レンズに至っては交換さえ可能。
一体どうなっているんだ!こんなものは是非とも欲しいぞ!
それに。
ポラロイドのファンならば、誰もが一度は考える、中判66カメラでインスタックスフィルムを使えるハッセル用のフィルムバックを作ってしまった人もいる。
こいつはどうして残念ながら、商品化は見送られた。無念。
一昔前ならば、ピールアパートが使えるフィルムバックが使えたのに、今ではピールは高嶺の花だ。とても手が出しにくいお値段さ。
海外にはもっと面白い人がいて、DIYな雰囲気でチェキを改造、ハッセル用のフィルムバックを作ってしまった猛者もいる。
http://www.isaacblankensmith.com/hasselbladinstax/
だからフィルムはやめられない。
再開。
ポラロイドは一度死んだ。
フィルムカメラの衰退に伴う事業の縮小と撤退。
デジタル時代の幕開けだ。
今からおよそ10年前、ポラフィルムはこの世から消え、多くのファンが悲しんだ。
そのあとピールアパートも、後を追って行ってしまった。
ポラロイドファンが立ち上げた「インポッシブル」が発足し、ポラロイド社の遺産なところのフィルム工場を借り受けて、ポラフィルムの生産再開。
ポラロイドは二度死なない。
フィルム時代の復興だ。
今ではなんと驚くことに、本家本元であるところの、ポラロイド・オリジナルズを名乗ってる。
これはとてもすごいこと。
カメラの力ってすげー。
そんなこんななポラの現況でしたが、正直どんな感じでしょうか?
チェキは若者を中心に人気だし、ポラも若者を中心に人気だ。
ついでに言えば、写ルンですも若者を中心に人気だ。
あれ?若者すごくない?いいぞ、もっとやれ。
なにはともあれ、これから先も、私に夢を見せて欲しい。